自動車ローンについて

 
自動車ローンは自動車を購入する際にほとんどの人が利用していると思います。安い自動車でも最近では百万円以上はすることが多いので、なかなかそのような金額を現金で支払うことが出来る人はいないため、ほとんどの人が利用しているといってもよいものでしょう。

そんな自動車ローンですが、もともとは自動車販売会社が高額な自社の自動車を多くの人に購入してもらうために始めたものでした。当初は自動車は高級品であり、一部の裕福な人たちしか購入できないものでしたが、これを広く一般にも販売することでその売り上げ拡大と普及を考えた自動車会社が考案した方法でした。

そのため現在のような信販会社やクレジット会社が間に入っての形態ではなく、あくまでも自動車販売会社が顧客から月々割賦で代金を支払ってもらう、という形式がとられていました。

現在の形態のような、信販会社が間に入っての自動車ローンの誕生はそれからしばらくして、さまざまな商品の割賦販売を取り扱ってきた信販会社が自動車という高価な商品に目を付け、自動車会社への代金の肩代わりをするようになったのが始まりです。

現在も大まかには自動車ローンの形式のほとんどはこの形ですが、顧客から割賦で代金を支払ってもらうよりも一括で代金が支払ってもらえる自動車会社と、手数料で利益が生まれる信販会社の思惑が合致し、広く普及していきました。その形式は現在も基本的には変わっていません。

アルト

しかし、自動車会社は徐々に手数料による利益を信販会社に渡すことについて考慮し始め、自社グループでクレジット会社を設立し自動車ローンを受け持つようになりました。その結果、自社グループでお金の流れが完結する新しい自動車ローンの誕生が増え、信販会社は基本的には中古車の自動車ローンを主として取り扱うようになっていきました。

また、自動車会社は自社グループでお金の流れを完結できることで、さらに多様な形の自動車ローンの誕生を次々と可能にしていったのです。

現在では自動車ローンの種類にはさまざまなものがあり、購入する人の経済状態やニーズに合わせ多くの自動車ローンの種類の中から選べるようになっています。

特に最近良く聞く残価設定ローンは、車にあまりお金を掛けたくないがそこそこのクラスの車に乗りたいという人には最適のローンとなっています。この残価設定ローンとはあらかじめ自動車の3年後、5年後の価値を想定し、その想定額を差し引いた形で金額を設定し自動車ローンを組むというものです。

多いのは5年型で、車種やメーカーにより異なりますが、このローンの特徴はこの形でローンを払い続け、例えば5年で有ればその期間が経過した後で車を返却するか残価で買い取るかを選べることです。

以前から似たような方式としてはオートリースという方法もありました。しかしオートリースの場合はあくまでもリース契約で、万が一事故やその他で自動車に損害を与えた場合にはこれを弁済しなければならないこと、税金上の手続きが面倒な点から個人としてはあまり普及していませんでした。

この残価設定ローンのような実際の購入者のニーズに合わせた新しい自動車ローンの種類の誕生は、自動車会社が自社グループ内で完結したローンの仕組みがあったことで実現できた自動車ローンの代表的なものといえます。

また、自動車の性能が格段に向上し、中古車の売れ行きが非常に高くなっていることから自動車メーカーでも中古車を積極的に販売して行こうという業界全体の方向性を示しているとも言えるでしょう。このように新しい自動車ローンは今後もニーズに合わせて誕生していくものと考えられます。